主祭神名 | 須勢理毘売命 |
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ヨミ | スセリビメノミコト |
このスポットのご利益 | 縁結び |
大国主神(オオクニヌシノカミ)の正妻で、須佐之男命(スサノヲノミコト)の娘であるスセリビメノミコト。
勢いのあるしっかり者で夫の良きパートナーです。 大穴牟遅神(オオムナチノミコト(オオクニヌシノカミ))と出会った瞬間、お互いに一目ぼれ。すぐに結ばれます・・・
が、父であるスサノヲノミコトに反対されてしまい、オオムナチノミコト(オオクニヌシノカミ)は様々な試練を課せられます。 しかしスセリビメノミコトがこっそり手助けをして、父神から課せられた無事に無理難題をクリア! 何とかスサノヲノミコトに認められ、その時「大国主神(オオクニヌシノカミ)」という名前をもらい、国造りをはじめるのです。
結婚相手の父から多くの試練を与えられる夫ですが、妻となる女性の助言や手助けによって様々な問題を克服し、結婚を認めてもらえるようになります。
スセリビメノミコトは夫を成功へと導く女性のお手本ですね。 オオクニヌシノカミが国造りを成功させたのもスセリビメノミコトの内助の功あればこそなのです。
オオクニヌシノカミは神代のプレイボーイで、数多くの女性との噂があったそうです。
他の女性のところへ旅立とうとするオオクニヌシノカミにスセリビメノミコトは、次のような歌を贈ります。
八千戈(やちほこ)の 神の命や 我(あ)が大国主(おほくにぬし)
汝(な)こそは 男(を)にいませ うちみる 島の崎々
かきみる 磯の崎落ちず 若草の 嬬(つま)持たせらめ
簡単に意訳すると、
スセリビメノミコトは夫であるオオクニヌシノカミのことを男性だから行く先々で自分以外に若い女性がいることは認めているといっています。
それを咎める訳ではなく、自分にはオオクニヌシノカミしかいないことを素直に伝え、共寝を誘う具体的な描写を詠っています。 スセリビメノミコトの大人の女性ならではの感情が美しくも大胆に歌われています。これにオオクニヌシノカミは心打たれ、旅立つ事を取りやめて、二人は夫婦の永遠の愛を誓い合い、仲むつまじく鎮座するようになったそうです。
一途な愛は何ものにも優るということでしょうか。
御向社はオオクニヌシノミコトの正妻であるスセリヒメが祀られています。
神様のお話をこんな風に見てはいけないかもしれないのですが、正妻さんとそれ以外の奥様がご主人を挟んで並んでいるなんてちょっと残酷なお話だと思います。 ひょっとして神様は焼きもちなんて焼かないのでしょうか? しかも、ご主人さまは正妻の方にお尻を向けているんですよね。
こんな見方はしては大変失礼なんですけど、正妻のスセリヒメを応援したくなる女性は多いのではないでしょうか。 (Iさま2012/10)
○JR出雲市駅→一畑バス(出雲大社行、出雲大社・日御碕・宇竜行) ○一畑電車電鉄出雲市駅発→出雲大社前駅