主祭神名 | 須佐之男命 |
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ヨミ | スサノヲノミコト |
このスポットのご利益 | 縁結び、良縁成就、夫婦円満、子授・安産、除災招福、諸願成就 |
日本神話に出てくる神で、とてもユニークな性格の持ち主です。
その性格とは、海原を治めるよう命じられた時、母がいる根の堅州国に行きたいと泣き叫ぶ子供のような一面や、神々の生まれ出る場所である高天原で数々の罪を犯し、騒ぎを起こして、姉の天照大神(アマテラスオオミカミ)によって追放されるという乱暴な一面があります。
しかしスサノヲノミコトは乱暴な反面八岐大蛇(ヤマタノオロチ)に苦しめられていた人々を助け英雄的性格もあります。
祭神名は「伊邪那伎日真名子 加夫呂伎熊野大神 櫛御気野命」 つまり、「イザナギのかわいい子供で、オオクニヌシノカミを始め神々の親なる神、そして人々の衣食住に広く、尊い御神威をみちびかれて日ごとに蘇生(よみがえり)の縁を結ばれるムスビノ大神」と言う意味です。
高天原では甘えん坊のスサノヲノミコトでしたが、見事ヤマタノオロチを退治してクシナダヒメとの新しい生活を始めます。この地に下りてからのスサノヲノミコトの成長の素晴らしいこと。 「むすひ(ムスビ)」は、神道における観念で、天地・万物を生成・発展・完成させる霊的な働きのことです。 「ムスビの大神」と言われるスサノヲノミコトのパワーの大きさを感じることが出来る神社です。
豆撒き神事は無病息災を願って行われる神事です。
桃は災いを追い払うものとして昔から言い伝えられている事から、桃の鏑矢(鏑の根に似せた矢先が付いている矢)が天と地に向けて放たれ、それを合図に豆まきがはじまります。
スサノヲノミコトはこの地で初めて「火」を生み出したことから、熊野大社は「日本火出初之社(ひのもとひでぞめのやしろ)」とも呼ばれています。
それにちなんで10月には火をおこす神事「鑽火祭」が行なわれます。
「出雲国風土記」に「熊野大社」と記載され、「延喜式神名帳」に「熊野坐大社」とあるのは、この熊野大社のことです。
出雲国造は、熊野大社を出雲の象徴の一の宮として祭祀することにより、政事を治めました。
出雲国造の末裔である出雲大社宮司家の千家家では、その世継の神器として熊野大社から燧臼(ヒキリウス)・燧杵(ヒキリキネ)を拝受するが、昔を今に言い継ぎ語り伝える大切な神事です。
清らかに流れる意宇川の500m上流の熊野山(天狗山)にスサノオノミコトの御霊が降りてきたとされる「磐座」「元斎宮」があります。
中世には旧跡地の「上の宮」の位置に熊野大社はあったとされ、明治に現在の位置になったといわれています。
登山道途中には、洗眼すると眼病に効き、あるいは産婦がこの水を服すと母乳が満ち足りると言う御神水「明見水」が巨岩から滴り落ちています。 出雲国風土記には、熊野大社と杵築大社(現出雲大社)の二社のみが大社であり、熊野大社が筆頭だったと記されています。
頂上手前に磐座があり、スサノオノミコトはここに降り立ったとされています。
5月第4日曜日午前9時より磐座の下にある石の祭壇にお供え物をそなえて祭祀が行われます。
一畑バス(八雲線)八雲車庫降車→八雲コミュニティバス(熊野線乗車 熊野大社で降車)徒歩すぐ